迷いを決意に!

私を含め、多くの人は、自分のことを「それなりに良い人間だ」と思って生きています。
例えば誰かに、
「服が汚れていますよ」
と教えてもらったら、
「ご親切にありがとう」
と言えるでしょう。
でも、
「あなたの心が汚れていますよ」
と言われたら、どうでしょう。
おそらく「ご親切にありがとう」とは言えません。
「なんてひどいことを言うのだ」と、腹を立てるかもしれません。
ここに、目には見えない「心」の難しさがあります。
人の心について何かに気づいたとしても、それを本人に伝えることは簡単ではありません。
だからこそ、自分で気づき、自分の心を見つめ、自分で調整していくことが大切なのだと思います。
私たちの心には、自分でも気づいていない思いや感情があります。
自分では「正しい」と思っていることも、立場や状況が変われば、違った見え方をすることがあります。
だからこそ、自分の心を見つめることは簡単ではありません。
今まで「よい」と思ってきたこと。
「当たり前」だと思ってきた考え方や習慣。
それらをあらためて見つめ、必要なら調整し、さらに行動まで変えていく。
ときには、自分が大切にしてきた価値観そのものと向き合うこともあります。
そうやって自分の心を見つめ続けることが、心の在り方を成長させていくことにつながるのだと思います。
では、私たちが「迷っている」とき、心の中では何が起きているのでしょう。
私は「迷い」とは、心の中で何かのバランスが乱れている状態だと考えています。
欲望と理性。
感情と現実。
自分と他者。
本音と建前。
私たちの心の中には、このように相反するものが同時に存在しています。
どちらか一方だけが自分なのではありません。
そして私たち自身もまた、一人だけで存在しているわけではありません。
家族や友人、仕事、社会、そして自分を取り巻く環境。
私たちは、あらゆるものとの関係性の中に存在しています。
だとすれば、「決意する」とは、単純にどちらか一方を正しいものとして選び、もう一方を切り捨てることではないのではないでしょうか。
自分は何を大切にするのか。
何を受け入れ、何を手放すのか。
どこに自分の軸を置くのか。
さまざまな関係性の中で、自分なりのバランスのとり方を見つける。
私は、それが「決意」だと考えています。
けれど、自分の心ほど、自分では見えにくいものです。
もし、そんな自分の心を映してくれる「鏡」があったらどうでしょう。
自分では気づかなかった心の状態を知り、
なぜ自分は迷っているのかを考え、
どこにバランスの乱れがあるのかを見つけ、
これから自分はどうするのかを、自分自身で決めていく。
マルセイユ・タロットは、そのための「心の鏡」です。
タロットが未来を決めるのではありません。
タロットが「こうしなさい」と答えを与えるのでもありません。
カードを通して自分の心に光を当て、
自分自身に問いかけ、
心のバランスを取り直し、
自分で決意する。
それこそが、マルセイユ・タロットのリーディングです。
だから、まずは自分自身のために使ってください。
日々、自分の心を見つめながらリーディングを重ねていくことで、少しずつ自分の心の動きに気づけるようになります。
そして、自分自身の心を見ることを繰り返してきた人は、やがて他の人が自分の心を見るためのお手伝いもできるようになります。
これは「占い」とは、まったく意図の違う行為です。
未来を言い当てるためではなく、
その人自身が自分の心に光を当て、
迷いの中にあるものを見つめ、
自分で決意するためのお手伝いをする。
そのために、マルセイユ・タロットを使います。
タロットは、心の鏡。
心に光を当て、
迷いを決意に変える。
学んだ人には、まず自分自身のために使い続けてほしいと思っています。
そして練習と学びを重ね、いつかその力を、自分だけではなく誰かのためにも役立ててほしい。
それが、湘南タロットスクールで伝えたいタロットです。
