マルセイユ・タロットと出会った日

江ノ島

よく「中村さんはどうしてマルセイユ・タロットを始めたのですか?」というご質問をいただきます。
ちょっとそのことを書いてみようと思います。

それは2006年11月 近所で行われたイベントにお客として行った日のことです。

そのイベントには、ヒーラーや霊能者、占い師などが集まっているいわゆるスピコンのようなイベントでした。

実はその時、大変大好きだった霊能者さんが参加されていて、どうしても主人を鑑定してほしかったので、近所でのこのチャンスに主人を連れて行ったのです。

主人が鑑定を受けている間、立って待っているのもなぁ。と思い見渡すと、空いているブースが『マルセイユ・タロット ワンコイン』だけでした。

座ってコーヒーを飲んだと思って、そのブースでリーディングをお願いしました。

はっきり言ってタロットなんてって思っていました。

リーディングをしてくださった女性の方は、マルセイユ・タロットを勉強して日が浅く、「勉強のためにやらせもらいたいので、うまくできるか分かりませんがいいですか?」
と聞いてくださいました。

座りたいだけの私は、「どうぞどうぞ!よろしくお願いします。」と質問をしましたが、何を質問したのかも分からないくらい、適当な質問だったと思います。

結果は3枚正立。 「うまくいくでしょう。」と瞬間終わってしまったのです。

時間が余ってしまい困った彼女は、「このタロットは問題がある時にはカードが逆に出て、自分の課題を教えてくれて、そのカードの下に解決方法のカードを置きます。そこから解決の方法を考えるようになっています。」と教えてくださいました。

私は「自分の課題が自分で分かって、解決方法まで出せるんですか?」 と聞き返しました。

彼女は「そうです。」と。

びっくりしました。だって自分の課題が自分で分かるんですよ!!解決の方法まで自分で!

その時に私の頭の中は、主婦のそろばんがはじかれました。

いちいち高いお金を払って、自分が困ったときに霊能者さんに相談するより、これを習った方が安い!

大変、恥ずかしいお話ですが。

2007年1月からの初級講座にすぐ申込みをしました。

そこから気づけば10年以上。

マルセイユ・タロットの奥の深さに未だに感銘を受け続け、勉強を続けています。

安かったか?

いえいえ 先生方のお蔭でプライスレスです。

私が先生から受け取って培ったものはお金で譲ることはできませんが、どの人もマルセイユ・タロットを学び続ければ、このプライスレスがどれほどの価値を持つのかを実感する日が来ると思います。

私がそんなきっかけを作れれば。あの日の彼女のように。

お名前すら忘れてしまって。もし、どこかでこのブログを読んでくださっていたら。ありがとうございました!をお伝えしたいです。

私とマルセイユ・タロットの出会いは、あんまり褒められたものではありませんが。そんなご縁でした。